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ないものねだり


ジョルジュ・デ・キリコ《無限の郷愁》

デ・キリコは、イタリア人の両親の下ににギリシャで生まれ、アテネの美術学校で学んだそうです。1910年ころ、イタリアで、自ら「形而上絵画」と呼ぶ独特の雰囲気の画を描きはじめました。ニーチェの影響を受けたそうです。
さすがイタリアの画家さん…エスプレッソのようなオシャレな画、私の一番好きな画家さんの一人です…って、何人「一番」がおんねん!ですが…

中島知子さんの「マインドコントロール」に関する芸能ニュース(http://donicchi.jp.msn.com/opinion/goodwill3/article.aspx?cp-documentid=252595027&page=0)に、私にとって非常に興味深いことが書かれていたのでご紹介したくなりました。この中で「渕上賢太郎博士」という方が「ドーパミン」について語っておられるくだりが、私の35年程前の学生時代にご指導いただいた教授(大阪市立大学名誉教授 梅本 守 先生)が研究されていた“self stimulation”に関するものだったのです。

self stimulation”については、20097月のこのブログ(「マイケル・ジャクソンの死」http://iey.jugem.jp/?eid=8)で書いたことがあります。そのとき、私が梅本先生からこのお話をお聞きしてから30年以上の歳月が経っているので、多分研究がずっとすすんでいるでしょうが…、というエキスキューズを加えたのですが、まさにその「研究の進歩の結果」が紹介されていました。

2001年にスタンフォード大学の神経科学者ブライアン・クヌットソンという人が、「ドーパミンには報酬を期待させる作用があるが、報酬を得たという実感はもたらさない」ことを明らかにしたそうです。そして、ラットの脳に電極を入れて自分でレバーを押させる実験の、その電気刺激によって「ドーパミン」を分泌する部位こそ、“self stimulation”の問題部位でした。私が「ないものねだり中枢」と名づけたのもあながち間違いではなかったのかも知れません。

ラットが疲れて動けなくなるまでレバーを押し続ける、その脳部位がどうも単純な報酬系ではないようだ…というのが梅本先生をはじめ当時の大脳生理学系心理学研究者たちの興味のポイントでした。そして、この、中島知子さんの記事を読むと、その答えは簡単に言ってしまうと「モチベーションのショート」といったところでしょうか。人も動物も、得られる報酬そのものよりも「報酬を得られそうだ」という期待感によって突き動かされるのが真実みたいです。

「満たされないこと」あるいは「満たされそうな気がすること」が人を終わらない追求へと駆り立てます。高度な学術研究も、お金儲けも、ウェブサイトをクリックして中へ中へと入りこんでいくのも、多分すべて同じメカニズムの下で行われています。それが分かったからには、自身のプロデュースにもビジネスにも、そのメカニズムをうまく活かすことを考えるべきなのでしょうが、ことはなかなかそう簡単ではありません。中島さんが、困ったスパイラルから抜け出るのが決して容易ではないのと同様に…。




http://digitrek.co.jp/


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長期間更新を休止しておりましたが、復活させることにいたしました。今後ともよろしくお願いします。